動画でも多く見かけるパルクールの魅力
テレビCMやMVなどで、一度は町中をものすごい速さで駆け抜けていく忍者のような動きをする人たちの様子を見たことがあるのではないかと思います。
こうした段差のある建物の間を高速で駆け抜けていくという動作のことを「パルクール」と言い、現在ではスポーツとしてイベントや大会が開催されています。
ちなみに「パルクール(Parkour)」というのはフランス語で、スポーツとしてもフランスが発祥です。
もともとパルクールはフランスの軍隊で訓練のために行われてきたという歴史があり、建造物の中を走る・跳ぶ・登るといった動作で素早く駆け抜けていくということが目的になっています。
訓練として行われてきたことをトレーニングの基礎として体系づけたのはインドシナ戦争に出征したレイモンド・ベルとダヴィッド・ベルという親子で、息子のダヴィッドが国に戻ってから「ヤマカシ」というグループを作ってパフォーマンスを世間に見せるようになりました。
ちなみにこの「ヤマカシ」の活動についてはリュック・ベッソン監督で「YAMAKASI」という映画が作られています。
同じリュック・ベッソン監督作品の「TAXi2」にもパルクールをしている人たちが登場していることから、日本でもその影響からチームが結成されたりしています。
他にもパルクールを題材とした映画として「アルティメット」「フルスロットル」「ハードコア」「アサシンクリード」といったものがありますので、パルクールというスポーツのパフォーマンスを好きな人はぜひ見てもらいたいです。
パルクールの始め方と得られる効果
厳しい戦場を生き抜くための訓練として行われてきたという経緯もあり、パルクールは誰でも気軽にできるスポーツというわけではありません。
パルクールの最も難しい点は、フィールド競技のように決められた距離や高さ、障害物を抜けるのではなくその時々により必要になる動作が大きく異なってくるということです。
そのためパルクールをスムーズにできるようになるためには、基礎的な身体能力を極限まで高めるとともに、さらに臨機応変な対応力が求められます。
現在行われているパルクールは必ずこうしなければいけないというような決まりごとは少なく、世界中で独自のメソッドによって行われているというのが実情です。
それだけに身体能力の限界に挑戦したい人にとって最適のスリルを持ったスポーツであると言え、グループを組むことでより派手なパフォーマンスを作り上げていくことができます。
パルクールに関連するイベント
パルクールの国内での大会は、日本パルクール協会によって主催されているものが最も大きいです。
主なものとして「忍者パルクール」といったものがあり、こちらは参加者でスピードランやフリースタイルをすることで街全体を使ったパフォーマンスとなっています。