趣味でスポーツを楽しむ中でもけがは付き物
シニア層のサッカーチーム、バレーボールチーム、またテニスなどを楽しむ方々も非常に多くなり、現代のシニア層は本当に元気だなと感じます。
若い世代のスポーツでもシニア層でのスポーツでも、お子さんのスポーツでも不意な怪我というのは付き物で、チームなどではアイシングの準備などをしっかり整えているところも少なくありません。
捻挫はどんなスポーツにも多い怪我ですが、この捻挫についてはとにかくすぐにアイシングするという鉄則が伝えられていました。
現在でも、急性期48時間の間にアイシングすることなど、多くのスポーツの現場などでこうした処置が行われているのですが、実はこうした急性期のアイシングについて、欧米諸国などではかえって回復を遅くさせているという報告、研究発表がされているんです。
スポーツ医学会によって、捻挫について急性期の応急措置はアイシングではなくなってきています。
捻挫イコール冷やすという考え方はすでに古い考え方と理解しましょう。
アイシングの効能とは?
アイシングをする理由は炎症を抑えるために行います。
傷みがあるとき、腫れ始めている時などは炎症が起こっている時なので、炎症を最小限に食い止めるために早急にアイシングすることが一番の処置とされてきました。
>>捻挫の処置 アイシングをする理由とは。なぜ冷やすと効果的? – あかり整体院
しかしアイシングは回復を遅らせるかもしれないという見解が示されるようになり、現在はアイシング創設者によって、アイシングは回復を遅らせると認められており、スポーツ業界では捻挫イコールアイシングという考え方を無くしているのです。
組織を回復させるイコール炎症が必要不可欠?
靭帯や関節を包む袋、関節包と呼ばれる組織にダメージが及ぶ、これが捻挫の症状ですが、この捻挫の状態を修復するためには、IGF-1と呼ばれるホルモンが必要という事がわかっています。
このホルモンが傷めた組織に到着し、そこで組織が回復します。
このホルモンがいち早く捻挫をした部位に届くためには血液のいい循環が必要となりますし、細胞が組織を受け入れて炎症状態になり、初めて組織の回復が行われるのです。
アイシングを行うことによって血管は冷やされ締まります。
血管が締まると血液循環が悪くなり、IGF-1という修復に必要なホルモンが届きにくくなるのです。
そのため現在は、アイシングを行うのではなく、より早くIGF-1というホルモンが捻挫などを起こした部位に到着することが大切といわれるようになっています。
例えば様々な方法がありますが痛みがある部位を冷やす、次に稼働に無理が無いように足首など捻挫している部位を動かす、次に温めて代謝を向上させ、そののちにアイシングし、さらに運動を行い温めるなどの作業です。
スポーツにおける怪我の対応については日々、研究され進化しているので、常にどのようなことが必要なのか、情報を得るという事も大切なのです。