メディアで話題の「マインドフルネス」とは何か
年々新しい健康法が紹介されている現代ですが、ここ最近特によく耳にするようになった言葉として「マインドフルネス」があります。
「マインドフルネス」はもともとはアメリカで開発された脳科学の実践方法のことで、GoogleやFacebookといった大手企業が積極的に導入したことで一躍有名になりました。
少し遅れて日本でも注目をされるようになりましたが、概念が少し複雑でわかりにくいということから、しばしば「瞑想」と一緒に解釈されることがあります。
確かに仏教の修行の一つである「瞑想」も、「マインドフルネス」と非常によく似た方法です。
二つに共通しているのは自分の精神の内部を意識して研ぎ澄ますことにより、集中力を高めストレスを軽減させることができるということです。
趣味やスポーツなど何らかの作業に没頭していると一時的に周りが見えなくなることがありますが、まさに「マインドフルネス」というのはそうした強い集中を意識して作り上げることにあります。
広義の「マインドフルネス」ではそうした集中状態に入ることだけでなく、その状態を目指すまでの過程も含むこととされており、場所や時間に拘束されることなく自分なりの方法で行なっていくことができます。
食事にマインドフルネスを取り入れる
そんなマインドフルネスを食事に取り入れたのが「マインドフル食事法」です。
これは本家アメリカでも定着している方法であり、毎日の生活に自然に取り入れることができ、かつ非常に効果が高いとして有名です。
基本的なやり方としてはまず、目の前にある食事に集中するということが挙げられます。
もともとのマインドフルネスは目の前の対象にしっかり集中をすることを目的としていますので、その過程として食事を利用すると考えるとよいでしょう。
ダイエットや健康維持のための方法として「ながら食いの禁止」がありますが、それをもう少し強く意識するものと思えばよいでしょう。
「ながら食い」とはテレビを見ながらやスマホをいじりながらなど、別のことをしながらダラダラと食事をすることです。
その場合の食事はものを食べるよりも他のことをすることに気持ちがそれているので、自分が何をどのくらい食べたかということを意識しづらくなります。
そのためについつい食べすぎてしまったり、偏った栄養のもので構成されてしまったりなど起こり得ます。
「マインドフル食事法」は食事をする時にできるだけ他の情報を遮断し、自分が何をどのくらい食べているかをしっかり自覚可能です。
食事に集中することでより味わいを豊かにするので、全体として食事量を減らし、楽しく食事をすることができるでしょう。