バターコーヒーのやり方、特徴
アメリカ・シリコンバレーで流行したことから、日本でもにわかに人気が高騰中のバターコーヒーです。
バターコーヒーを考案したのはDave Asprey(デイブ・アスプレー)という起業家で、自身で考案したバターコーヒーダイエットのやり方を書籍にしたところ一気にベストセラーとなりました。
現在ではその実績をもとに健康食品やダイエットについての事業を展開しているのだそうで、最新の情報が随時日本でも翻訳されて広く伝えられています。
バターコーヒーの作り方は文字通りコーヒーにバターを入れるという方法で、もともとはチベット地方で古くから一般向けの飲み物として使用されてきた「バター茶」が起源となっています。
チベットのバター茶は正式には「プージャ」という名称で、現地では黒茶の中にヤクという家畜の乳(ギー)を入れて作るようになっています。
この時岩塩を一緒に入れて撹拌機で混ぜるので、実質的にはバターを入れているのと同じような風味になります。
先に紹介したデイブ・アスプレー氏もこのチベット地域を訪れたときにそこでバター茶を振る舞われた経験があるそうで、その時標高5500mを超える過酷な環境にありながら一杯のお茶によって元気を取り戻したということからバターコーヒーの着想を得たといいます。
アスプレー氏の提唱するバターコーヒーは、「グラスフェッドバター」という牧草飼育によって作られたバターを使うというところがポイントになっており、さらにココナッツオイルから抽出できる「MCTオイル」を加えることによりさらに飲みやすく身体によい飲み物になるということです。
このバターコーヒーについて宣伝が開始されたのは2013年のことで、2014年に著した書籍「The Bulletproof Diet」が大ヒットしたということを受け、日本では2015年ころから注目をされるようになってきました。
なぜバターコーヒーが身体によい影響をもたらすのか
日本ではコーヒーを飲む時にブラックで飲む人が比較的多いので、バターコーヒーと聞くとわざわざカロリー値の高い飲み物にして大丈夫なのだろうか?というふうに感じます。
基本的に米国ではコーヒーにたっぷりの砂糖やミルクを入れる人が多数いるので、それらに変わってバターを入れて撹拌することで風味を増すというのがバターコーヒーが注目された理由となっています。
バターコーヒーにすることで、本来ノーカロリーであるコーヒーに脂質や塩分が追加されることになりますが、このグラスフェッドバターやMCTオイルは人の脳を活性化する働きがあり、身体によい脂質であることから他の食事で摂取する脂分とは異なる効果をもたらしてくれるのだそうです。
アスプレー氏はシリコンバレーの起業家ということもあって、忙しい日々に集中して仕事をするための飲み物として紹介しているのもポイントです。