ラップを趣味にするメリット
何か音楽をやってみたいけれど、ピアノやバイオリン、ギターなどの楽器を演奏したことはないし、歌もあまり上手に歌えないという人におすすめなのがラップです。
ラップが誕生したのは1970年代初頭、ニューヨークのブロンクスが発端でした。
ブロンクスと言えば貧困層が多いことで有名な地域で、所得はみんな低いけれど、せめて音楽で楽しもうという風潮がありました。
ブロンクスのあちこちの地区では小さなパーティーが開かれ、DJが音楽をかけて雰囲気を盛り上げていました。
「ブレイク・ビーツ」と呼ばれるソウルやファンクなどで展開されるドラムソロに合わせて踊りだす人たちが出てきて、これがブレイク・ダンスと呼ばれるようになりました。
ブレイク・ビーツの中にはかなり長いものもあり、言葉をリズムに乗せるMCも登場し始め、彼らがラッパーと呼ばれるようになったのです。
ラップの始め方
ラップはかなり音楽に精通していないとできないようなイメージがありますが、コツさえ覚えてしまえばそれほど難しいものではありません。
楽器が演奏できなくても、音符が読めなくてもラップは誰でも簡単に始めることができます。
ラップというのは即興性が強いので、「習うより慣れろ」で、とにかく回数をこなすことが大切です。
ラップを始めるにはまず、トラックを探すことから始めます。
有料のトラックを購入しても良いのですが、趣味の範囲であればラッパーのCDに入っているトラックを使ったり、無料で配布されているトラックを利用したりするのも悪くありません。
次にリリックを書きますが、語尾が押韻されていればよりリズミカルなラップが出来上がります。
リリックが出来上がったら、いよいよレコーディングに入ります。
最初のうちはスマートフォンで録音し、本格的になってきたら自宅にレコーディング環境を作るのもいいですし、有料のスタジオでレコーディングをするのも楽しいものです。
ラップの楽しみ方
ラップをとことん楽しみたい人にオススメなのが、ラップ仲間が何人か集まって行うフリースタイルラップです。
複数のラッパーでフリースタイルラップを押す際には、何小節目で順番を交代するかを最初にきちんと決めておくことが大切です。
慣れてきたら、サイファーに参加してみるのも楽しいものです。
サイファーというのは何人かのラッパーが公園などに集まってフリースタイルラップをするもので、知らないラッパーにも出会えるという楽しみがあります。
初心者だからといって恥ずかしがることは全然ありません。
サイファーの開催情報はTwitterなどに掲載されることが多いので、興味のある人は欠かさずにチェックしてみるといいでしょう。